白くて大きな花が魅力のアナベル。
「植えてみたいけど、どこに植えればいいの?」
「大きくなりすぎない?」
「もし場所を間違えたら移動できる?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
わが家ではアナベルを地植えで5年間育てています。
この記事では、実際に育てて感じたメリット・デメリットや、植える場所選び、実際に株分けして移植した記録も含めて詳しくレビューします。
ガーデニング初心者さんやズボラさんにもおすすめできる理由が分かるので、アナベルを植えるか迷っている方はぜひ参考にしてください。
▼ほかの低木も比較したい方は、こちらの記事にわが家の低木をまとめてレビューしています。
アナベルを地植えで5年育てたわが家のレビュー
アナベルの基本情報
| 分類 | 落葉低木 |
| 樹高 | 約1.5〜2m |
| 株幅 | 約1〜1.5m |
| 開花時期 | 6〜7月 |
| 日照 | 日なた〜半日陰 |
| 虫のつきやすさ | つきにくい |
| 管理の手間 | 少ない |
| 5年育てた評価 | ★★★★★ |
植え付け直後と5年育てた現在の様子

写真は2020年10月に植え付けした時のアナベルです。
写真ではしなしなですが、芝生を同時に張ったので、この後せっせと水やりをしていたら枯れずに復活してくれました。
正直、この頃は植物のことはよく分かっておらず、業者さんが刺してくれたラベルを見て「へぇ〜アナベルっていうんだな」くらいにしか思っていませんでした。
でも少しだけ植物のことを知った今は、わが家に植えてある庭木や低木のラインナップは「虫嫌い」で「子育て中」のわたしでも管理できて、かつ雰囲気のいいものを、と選んで植えてくださったんだなぁとしみじみ思います。

毎年1回の剪定しかしていないのに少しずつ大きくなってくれて、現在(2026年6月)の様子が写真のような感じです。
一昨年くらいに1回株分けしているので、実際は5年経つともっと大きくなります。
植えっぱなしにしたい場合は植え場所に注意したほうがいいかもしれません。
花の色は、わが家の品種『ライムのアナベル』は「黄緑」→「白」→「黄緑」と移り変わっていきます。
黄緑の花色の時期もナチュラルでかわいいですよ。
真っ白で大きな花は、遠くから見ても景色に埋もれることなくとても目立つので、お庭の主役にもなれる存在だと思います。
アナベルを植えて感じたメリット
剪定が簡単で失敗しにくい
アナベルは『新枝咲き』といって、その年に伸びた新しい枝に花をつける性質があります。
そのため、一般的なアジサイのように剪定時期を厳しく守る必要がなく、新芽が伸び始める前の2月〜3月までに切っておけばその年に花を楽しむことができます。
よくある旧枝咲きのアジサイは、花が終わった直後から7月下旬までに行うのですが、その時期はわたしが大の苦手なセミが出る時期と重なるんです…
わが家には樹木もたくさんあるので、セミが鳴く中アナベルを剪定しに庭に出るのはかなりハードルが高いです。
アナベルなら秋〜冬のどこかで切っておけばOKなので本当に助かっています。
花が大きくて長く楽しめる

アナベルはひとつひとつの花が大きく、長く楽しめるのも嬉しいポイントです。
今年(2026年)はあえて小さめに咲かせたので、もっと大きく咲かせることもできます。
わたしの手よりも大きく咲いたこともあり、とても見応えがありますよ。
咲きはじめの黄緑色の時期も素敵ですし、真っ白の満開を過ぎて咲き終わり頃に摘み取ってドライフラワーにするとさらに長く楽しむことができます。
わが家の場合になってしまいますが、後ろに植えてある常緑ヤマボウシと花期が重なるので、白花のコラボを楽しむこともできて気に入っています。

▼アナベルと花期が重なる常緑ヤマボウシのレビューはこちらです。
暑さ・寒さに強く育てやすい
わたしは東海地方の、夏は猛暑、冬は数回雪が降るという地域に住んでいます。
特に夏は直射日光がきつく、すぐ横はコンクリートの駐車場なので植物にはかなり厳しい環境。
そんな環境ですがアナベルは毎年必ず芽を出して、花を咲かせてくれるとても頼りになる低木です。
年1回の剪定だけで、本当に放ったらかし状態でも毎年咲いてくれる強い植物です。
スコップでバキバキ根を割って株分けした年も、しっかり咲いてくれて驚きました。
虫がつきにくい
アナベルは比較的虫がつきにくいと感じています。
わたしが虫嫌いなのでオルトランDXやナメクジ剤を撒いているのもあるかもしれませんが、今まで虫がたくさんついて困ったという経験はありません。
薬剤を使っていなかったはじめの2、3年も、特に被害にあったことはなかったです。
ドライフラワーや切り花にも使える
アナベルはドライフラワーや切り花にもすることができます。
ドライフラワーにするときは、真っ白に咲いた後に再び黄緑色に戻ったタイミングでカットすると、水分が抜けていて成功しやすいそうです。
ここまで大きくてドライフラワーにできる花は少ないですし、切り花にしても見栄えがするのでおすすめです。
アナベルを植えて感じたデメリット
花が大きく雨の日は倒れやすい
大きな花が楽しめるのが魅力のアナベルですが、あまり大きく咲くと花の重みで倒れてしまうことがあります。
特に雨の日は余計に重くなり、枝が倒れてまとまりがなく見えてしまうことも。
真夏は水切れに注意が必要
アナベルはほかのアジサイと同様に乾燥に弱く、水切れに注意しなければなりません。
特に鉢植えでは夏場は毎日、置き場所によっては1日2回水やりをする必要があります。
地植えのわが家でも、夏場だけはほかの植物と一緒に隔日〜ほぼ毎日水やりをしています。
生育旺盛なのでほかの草花が陰になる
わたしはアナベルの近くに多年草などの草花も植えています。
初春くらいまではアナベルが枯れ姿なのでまだ日が当たるのですが、成長して大きくなってくると後ろの草花はほとんど陰になってしまいます。
アナベルの近くには日陰に強く性質も強い植物を植えるのがおすすめです。
冬は枝だけになって少し寂しい
アジサイの宿命ですが、冬は本当に枝だけになります。
木の枝が何本か地面から出ているだけなので、少し寂しいです。
害虫や病気が全くないわけではない
アナベルは害虫や病気に強い植物ですが、ゼロではありません。
コガネムシの幼虫による根の食害や、カイガラムシがつくことがあるようです。
病気に関してはうどんこ病を発症することがあるようです。
アナベルはどこに植える?おすすめの場所と避けたい場所
午前中に日が当たり午後は半日陰になる場所が理想
アナベルは、午前中に日が当たり午後は半日陰になる風通しのいい場所が理想です。
でもそんなに都合のいい場所はなかなかありませんよね。
そういう場合は、夏の西日が強すぎる場所や、一日中日が当たる場所は葉焼けしてしまうので避けてあげたほうが無難です。
また、アナベルは年々大きくなるので、スペースは余裕をもって植えるのがおすすめです。
わが家が植えている場所を紹介
午前中に日が当たり午後はブロック塀で日陰になる場所

この場所はアナベルにとって居心地がいい場所なのかなと思っています。
適度に日が当たり、西日はブロック塀が遮ってくれます。
花付きも良く、成長も良好です。

建物の隙間から1〜2時間日がさすだけの日陰ゾーン

こちらは株分けした片割れをどうしようか迷って、ダメもとで植えてみたほぼ日陰ゾーン。
枯れたら抜こうと思っていたのですが、しっかり根付いて芽が出てきた時は嬉しかったです。

でもさすがに1〜2時間しか日が当たらない場所ではほとんど花は咲かず。
少しばかり咲いた花もとても小さかったです。
せっかく根付いてくれたので、いい植え場所が決まったら移植しようと思っています。
アナベルは倒れやすい?倒れにくくするためのポイント
花を小さめに咲かせる
昨年の剪定で試してみて、これはいいなと思ったのが、花を小さめに咲かせる剪定をすることです。
アナベルは「新枝咲き」という性質から、剪定の位置を調整することで翌年に咲く花の大きさを変えることができます。
| 剪定の種類 | 剪定する位置 | 花の大きさ | 花の数 |
| 強剪定 | 低い位置(地際から2〜3節) | 大きくなる | 少なくなる |
| 弱剪定 | 高い位置(枝先を軽めに) | 小さくなる | 多くなる |
一昨年は強剪定したので花がとても大きく咲いて、雨でかなり倒れてしまいました。
そこで昨年は半分くらいの位置での剪定に留めたところ、花数はそこまで変わりませんでしたが、花が小さめに咲いてくれて今のところ一度も倒れていません。
花の大きさよりも、倒れないでほしい!という方にはおすすめの方法です。
フラワーガードで支える、紐で結ぶ
3年目くらいからだんだん倒れるようになってきたので、昨年は麻紐でくくるのが簡単でいいかなと思い試しました。
見た目を気にしなければ、紐だけでも倒れるのを防ぐことはできました。
でも縛られることでふんわり自然なアナベルの良さが失われている…というのが正直な感想。
少し高さのあるガーデンフェンスで支えるのも良さそうなので、来年倒れてきたら試してみたいと思います。
アナベルは移動できる?移植・株分けについて
結論:植え場所が合わなかったら移植できる
植える場所が合わなくて花が思うように咲かなかったり、調子が悪そうだったら、地植え後でも移植することができます。
移植の適期は、暖地では葉が落ちて休眠している冬(11月〜3月)です。
ただし、大きくなってから掘り上げるのは大変な作業になります。
「場所が合わないかも」と感じたら、早めに移植を検討すると比較的楽に作業できますよ。
大きくなったら株分けして移植するのがおすすめ
アナベルは生育旺盛で、年数が経つにつれて株が大きく育ちます。
わが家でも3年目くらいに、車の乗り降りにちょっと邪魔だなと思うくらい花壇からはみ出してきたので、思い切って株分けを行いました。
全部掘り起こすのは大変なので、剣先スコップで根をバキッと割り、メキメキッと半分に分けるという方法です。
大体2:1くらいに割れたので小さい方は廃棄しようかと思いましたが、もったいないので先ほどお話しした日陰の場所に植え直しました。
結果的にはどちらも枯れずに成長していますが、本来はもう少し丁寧に株分けしたほうが安心です。
アナベルを増やしたい場合は、6月くらいに挿し木で増やすのも時間はかかりますがいい方法だと思います。
【まとめ】アナベルは初心者・ズボラさんにもおすすめの優秀な低木

わが家でアナベルを育てていて思うのが、数ある花木の中でも「手間の少なさ」と「花の美しさ」のバランスが抜群だということ。
アジサイは剪定の時期に悩むこともありますが、アナベルは新枝咲きのため失敗しにくく、ガーデニング初心者でも気軽に育てられます。
暑さや寒さにも強く、一度根付いてしまえば地植えではほとんど手がかかりません。
「初めて庭にアジサイを植える」方や、「ガーデニングは好きだけど管理は楽な方がいい」という方なら、アナベルはかなり有力な候補になると思います。
植える場所さえしっかり考えておけば、あとはきっと毎年楽しみな存在になってくれると思いますよ。
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