「植物は大好きだけど、虫はどうしても苦手。」
「できれば虫になるべく遭遇せずに庭づくりを楽しみたい。」
そんな気持ちを抱えながら庭作業をしている虫嫌いガーデナーさんは多いのではないでしょうか。
わたしも全く同じで、いつも「虫さえ怖くなければもっとガーデニングが楽しめるのに。」と悔しいような悲しいような気持ちで庭を眺めています。
しかし、眺めているだけでは虫は増える一方。
そこで何年もあれこれ試行錯誤して、いろいろな虫対策を試しているうちに、自分の虫予防ルーティンのようなものが見えてきました。
この記事では、虫嫌いでもガーデニングを楽しめるように、初心者にも分かりやすくカレンダー形式で「主な虫の発生時期」や「具体的な虫対策」についてまとめました。
わたしの経験や対策がすべてのお庭に対応できるわけではないですが、少しでも虫が苦手な方が植物のある暮らしを楽しめるお手伝いができたら嬉しいです。
※虫の写真やイラストは出てきませんので、安心して読み進めてくださいね。
虫嫌いこそ予防!ガーデニングの虫対策は「予防」がいちばん大切

虫が増えてからでは遅い理由
「虫が増えてから対策しよう」と思っていると、気付いた頃には庭のあちこちで害虫が増えてしまっていることがあります。
例えばアブラムシは短期間で一気に増え、イモムシも葉を食べ始めるとあっという間に枝だけにされてしまいます。
そうなると虫を取り除いたり、薬剤を散布したりと、どうしても虫を見ながら作業しなければなりません。
虫が苦手な人にとっては、この時間が一番つらいですよね。
わたし自身も虫が苦手なので、できるだけ見たくない!という思いから「発生前に予防する」ことを意識するようになりました。
虫が増え始める前の春先からオルトランDXなどで予防し、害虫が増えやすい時期に合わせて定期的に対策するだけでも、虫に遭遇する回数はかなり減ったと感じています。
虫嫌いだからこそ、「虫を見る前に予防する」のがおすすめです。
年間ルーティンを決めることで迷いなく動く
毎年完璧にできなくても、なんとなくの『年間虫対策ルーティン』が決まっていると、「これだけはやらなきゃ」と迷いなく動くことができます。
虫対策ルーティンを決めておくことで、できるだけ虫に遭遇しない庭の土台を作り、その年の気候や庭の環境により起こる虫ハプニングには個別で対処していきます。
ルーティンといっても難しく考えなくて大丈夫です。
まずは年間の大まかな流れを知ることから始めてみましょう。
まずはこれだけ!ガーデニングの虫対策年間スケジュール
わたしが毎年行っている虫対策をもとに、年間カレンダーを作成しました。
このカレンダーの作業をしていれば、庭の虫はかなり減らせると思います。
※暖地を基準に作成しています。

なぜこの時期?害虫が発生しやすい時期を知ろう
まずはガーデニングでよく出る虫がどの時期に増えやすいのかを確認しましょう。
虫が増える時期を知ると、予防のタイミングもわかってきます。
全体的にみて春〜秋に虫が多くなりますが、夏は暑くて作業ができないので、春・梅雨前・秋の3回が虫対策の大きなタイミングになります。
※発生時期はお住まいの地域やお庭の環境で前後します。

【実例】kiko流・虫対策ルーティン|薬剤と庭しごと
わたしが毎年行っている虫対策を紹介します。
庭や地域、虫嫌い度によって調整しながら取り入れてみてください。
わたしは現在、薬剤としてオルトランDXやスミチオン等を使っていますが、これらの薬剤以外にも数多くの選択肢があります。
ここでの薬剤名はひとつの選択肢として捉えていただけると幸いです。
1月〜2月|虫がいない間に全力で庭づくり
庭づくりDIY・土壌改良

虫嫌いのわたしにとって、虫がほとんどいない冬の間は大掛かりなレンガ敷きや砂利敷き、土壌改良が快適にできる大チャンスです。
ここでしっかり庭づくりや土壌改良をしておくことで、春からの園芸シーズンに備えます。
落ち葉も気付いたらこまめに掃除します。
落葉樹の剪定
12〜2月は落葉樹の剪定ができる時期です。
普段できないような強めの剪定もできる期間なので、春からの成長や樹形を考えて剪定を行います。
すっきりと風通しが良くなることで、春夏に病害虫が増えることを予防することができます。
3月下旬〜4月|虫が動き出す前に予防スタート
1回目のオルトランDX
庭と鉢植えの両方に、オルトランDXを適量撒きます。
「DX」の方はコガネムシの幼虫にも効果があるので、これを撒いているおかげか鉢植えでコガネの幼虫を見たことは今までありません。
庭の方は、最初の頃は土壌改良のたびに何匹も出てきていましたが、何年か使い続けて最近はかなり少なくなった気がします。
1回目のスミチオン乳剤散布

大体4月ごろ、害虫が活発になる前にスミチオン乳剤を噴霧器で散布します。
4月はわが家では越冬した大きめのカメムシなどが出てくるので、果樹・樹木にしっかりめに撒いておきます。
散布時はマスクや手袋、長袖長ズボンを着用し、肌に直接かからないよう注意してください。
今年(2026年)はゼンターリ顆粒水和剤も使ってみた

わが家でよく発生して困っているのが「イラガ」。
黄緑色の、刺されるとものすごく痛いと言われる毛虫です。
玄関前のジューンベリーによくつくのですが、薬剤散布するようになって見なくなりました。
今年はオーガニックに果樹の毛虫対策ができる「STゼンターリ顆粒水和剤」も使ってみました。
ゼンターリを実際に使った時の記録は『note』に細かく記載しています。
薬剤を計量して、蓄圧式噴霧器で散布するまでを記録したので、よかったら参考にしてください。
▼わたしが使っているKOSHINさんの蓄圧式噴霧器。これを買ってから薬剤散布の効率が一気に上がりました。
ノズルが長い方が庭の奥まで手を突っ込まなくても届いて、薬剤が自分にかかりにくいので便利です。
常緑樹の剪定

常緑樹の成長が活発になる前の3〜4月は、普段できない「強剪定」をするチャンスです。
大きくなりすぎた樹木や敷地外にはみ出しそうな枝はこの時期にしっかり剪定しておきます。
6月|梅雨前の予防
2回目のオルトランDX
梅雨前後から、庭の害虫がさらに猛威を振いはじめます。
今までは見なかったコガネムシの成虫や、ナメクジ、バッタも増えはじめる時期。
梅雨前にしっかり対策することで、一気に増えるのを防ぎます。
ナメクジ剤

梅雨といえばナメクジですよね。
動きが遅いのでそこまで脅威を感じていませんでしたが、アジュガにナメクジがたかっているのを見つけた時、気持ち悪くて速攻でナメクジ剤を買いに走りました。
きれいな葉が命のホスタも食べてしまうそうなので、増える前にしっかり予防しておくのがおすすめです。
切り戻しで風通しよく
大きく茂った植物の株元は、梅雨の湿気と相まって虫のすみかになりやすいです。
梅雨前に植物を切り戻しておくことで、風通しを確保します。
風通しが良くなると、蒸れなどにより植物が弱るのも防ぐことができて一石二鳥です。
ダンゴムシ・アリ・ヤスデなどの爆増を防ぐ
わが家は公園の目の前で、気を抜くとダンゴムシやアリ、ヤスデが爆増します。
特にダンゴムシは半ば諦めているくらい大量にいるのですが、あまりに増えすぎると植物の若い芽などを食べてしまうそうです。
アリも放置して増えすぎると家の中に入ってきてしまうので、年1回は薬剤を撒くようにしています。
▼カラフルで少し目立ちますが、広範囲によく効くのでわたしは『ハイパーお庭の虫コロリ』を使っています。
7〜8月|虫嫌いは無理せず耐える時期
カミキリムシ要警戒
夏は暑すぎて庭に出る回数もガクッと減りますが、カミキリムシだけは見つけたら即退治します。
わが家は樹木が多く、カミキリムシに食害されて弱ってしまった木もあるので、かなり警戒しています。
大きいし、独特のフォルムが本当に無理というのもあります…。
吊るすタイプの虫よけを設置
梅雨が明けたら、庭の樹木に『虫よけバリアプレミアム・未来』を3ヶ所設置。
主にセミやカメムシの忌避を期待していますが、適応があるわけではないです。
詳しくは下記の記事で解説しています。
自作セミよけスプレー
アプローチの木にセミがとまっていると外出が苦痛になるので、毎年セミよけスプレーを幹にスプレーしています。
セミはシトロネラの香りが苦手だそうで、思ったより効果があったので続けています。
※猫はシトロネラの成分を分解できないため、猫を飼っているご家庭では使えません。
▼『セミよけスプレーの作り方』は、こちらの記事で紹介しています。
梅雨明けからハダニに注意
わが家では梅雨が明けて乾燥する夏になると、鉢植えで一気にハダニが大発生します。
まずは早期発見が大切です。
わたしは主にシャワーで洗い流すことや、ハダニに効果のあるスプレー剤で対応しています。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
9〜10月|暑さがやわらぎ秋の害虫対策開始
3回目のオルトランDX
オルトランDXは植物や効かせたい虫によって年間の使用上限回数が決まっています。
わたしは今のところ年3回撒いて、なんとかなっている感じです。
ちなみにオルトランDXの効果持続期間は約1ヶ月だそうです。
薬剤についてはわからないことが沢山あるので、これから勉強していきたいと思っています。
ゼンターリ顆粒水和剤でイモムシ・毛虫対策
できるだけ農薬のスミチオンを撒く回数は少ない方がいいなと思っているので、イモムシ・毛虫が多くなる秋だけは「ゼンターリのみ」で対応できないか検討中です。
2回目のスミチオン乳剤散布
ゼンターリだけでは不安な場合や、毛虫系が発生した場合は2回目のスミチオン散布を行います。
上からかけるだけではなく、葉の裏までしっかりかかるように散布します。
11〜12月|虫が少なくなったら活動開始
落ち葉掃除
ただの掃除と思いきや、虫対策に落ち葉掃除はかなり大事だと思っています。
落ち葉がふかふかと重なっていると、そこでカメムシなどの不快害虫が越冬してしまうリスクがあります。
全ては難しいですが、できる限り落ち葉掃除はするようにしています。
庭DIY、土壌改良開始
1〜2月と重なりますが、寒くなって虫がいなくなってきたら、庭の改造や土壌改良を開始します。
虫がいない冬にできる作業は全てやっておくくらいの意気込みで毎年作業しています。
レンガサークルを作ったり、穴掘りして土壌改良したり、安心して作業できる冬のガーデニングも大好きです。
12月から落葉樹の剪定ができる
12月になって葉が落ちたら、落葉樹の剪定をすることができます。
強剪定できる時期にしっかり剪定しておき、春から葉が茂る時期に風通しと日当たりを確保することで、害虫が住みつきにくい環境を整えます。
虫嫌いの私が実感した3つの変化
虫を見る回数がかなり減った
庭を始めた頃は、木が小さく、草花も少なかったので害虫対策の薬剤は使っていませんでした。
宿根草などをいろいろ植えるようになって虫を見る機会がかなり増え、一時期とても辛かったです。
ですが、薬剤を要所要所でしっかり使うようにしたら、虫の量はだいぶ減らすことができました。
絶対数が減ることで対処がしやすくなった
虫の量が減ると、庭に出られることが多くなり、虫にすぐ気づいて早めに対処ができるようになりました。
虫を見つけたら基本ベニカのスプレー剤で対処するのですが、結構お値段がするので使用頻度が減るのも良かったです。
心理的な安心感が増し、庭作業のストレスが減った
「この前オルトラン撒いたから大丈夫なはず」と、庭に出て作業する心理的なハードルがかなり下がりました。
ラムズイヤーの枯れた下葉をむしる時、薄暗いエリアのグランドカバーの切り戻しをする時など、恐々やるよりも随分サクサクと作業ができるようになりました。
失敗したこと・反省点
庭を始めたての頃、カミキリムシに気が付かなかった

庭を始めて2、3年は、カミキリムシが樹木に穴を開けて産卵し、枯らしてしまうことを知りませんでした。
気が付かない間に「ナツハゼ」が穴だらけにされていて、瀕死の状態に。
「イロハモミジ」は小枝のまわりをかじられて先が枯れてしまった枝が多数。
最近は6〜8月は特に木にとまっていないかチェックするようにしています。
薬剤を撒くのが遅れて被害拡大
面倒くさい、忘れていたなどの理由でオルトランDXやその他薬剤を撒くのが遅れると、顕著に虫が増え始めるのがわかります。
わが家は家の前が緑豊かな公園なので、そこから次々に虫がやってきます。
特にバッタは子どもたちが大喜びで家の前で虫とりするくらい沢山いるので、もちろんわが家にもやって来て葉っぱを食い荒らしてしまいます。
やはり忘れずに撒いて予防することが大切です。
虫嫌いでも続けられる虫対策のコツ
春・梅雨前・秋の3回を意識
大きく分けて『春』『梅雨前』『秋』の3回だけは、しっかり対策をするイメージです。
害虫が増え始める前に対策しておくと、気持ちもかなり楽になります。
全部やろうとしなくてOK
予防は大切ですが、毎回全力で作業をすると結構負担になります。
「ナメクジだけは絶対に見たくない!」など、人それぞれ苦手な虫が違いますよね。
まずは苦手な虫の予防だけやって、あとはぼちぼち空いた時間にやる、くらいでOKです。
自分の庭に合わせて調整しよう
みなさんそれぞれお庭の環境やメインの植物が違うので、どの虫が増えやすいなど違いがあると思います。
ご自分の庭に合わせて、使う薬剤やタイミングを調整して取り入れてみてください。
まとめ|年間ルーティンで虫が少ない庭を目指そう
虫が苦手な方にとって、庭に虫がたくさんいる状態はかなりのストレスですよね。
毎年行う年間ルーティンを決めておくことで、迷いなく行動し、虫の少ない庭を目指すことができます。
まずはこの記事のカレンダーを見ながら、ご自分の庭に必要な作業を洗い出してみてください。
すっきりと頭が整理されて、何をするべきかが見えてくると思います。
特に、『春』『梅雨』『秋』この3回だけでも虫に遭遇する回数はかなり変わります。
私はこれだけで庭に出るストレスがかなり減りました。
これからも、虫が苦手な方ができるだけストレスなく庭づくりを楽しむための情報を発信していきます。
上手に虫対策しながら、一緒にガーデニングを楽しみましょう。
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