「土の種類が多すぎてわからない…」「赤玉土ってなに?」
ホームセンターに行ってみたものの、何を買えばいいのかわからない。
園芸初心者あるあるですよね。
わたしも始めた頃は、「どれを買えばいいの?培養土って何?」なんて思って混乱していました。
培養土・腐葉土・赤玉土・鹿沼土…名前だけでは違いが分かりにくいですが、実はそれぞれに役割が異なり、植物に合わせて使い分けられています。
この記事では、たくさんありすぎて混乱するガーデニング用の土の種類や使い方を、初心者さんにもわかりやすく解説します。
この記事を読めば、ホームセンターに行って自分に必要な土だけを買ってこられるはず。
わたしが普段どんな用途で使っているかもまとめていますので、ぜひ土選びの参考にしてくださいね。
結論|初心者がまず買う土は?
結論を言うと、初心者さんははじめは「培養土」「赤玉土」「腐葉土」があればOK。
なので培養土・赤玉土・腐葉土の項目だけ読んでもらえたら十分です。
鉢植えのみであれば、「培養土」だけでも植物はしっかり育てることができます。
もし使ってみたい土があれば、目次から知りたい土の項目まで飛んで読んでみてくださいね。
園芸店でよく見る土の種類を簡単に分類
園芸店やホームセンターに行くと、以下のような土が並んでいます。
大まかに分類すると、基本用土・改良用土・培養土に分けられます。
基本用土
- 赤玉土
- 鹿沼土
- 黒土
改良用土
上記の基本用土に混ぜることで、通気性や保水性などを植物に合わせて調節するために使う土です。
- 腐葉土
- バーク堆肥
- 牛ふん堆肥
- 軽石
- 石灰
- くん炭
- 珪酸塩白土
- ゼオライト
- パーライト
- バーミキュライト
- ピートモス
- ココピート
培養土
基本用土と改良用土と肥料を組み合わせて、これだけで特定の植物が育てられるように作られた土のことです。
基本的に鉢植えの場合は、草花用の培養土があれば草花を育てることができます。
初心者向けにそれぞれの特徴と使い方を解説
培養土
まずは一番使う場面が多い「培養土」について解説しますね。
赤玉土や腐葉土と肥料などを、すぐに植物が植えられるよう適切に配合した土のことを「培養土」といいます。
鉢植えで植物を育てるときにみなさんが基本的に最初に買う土が、この培養土です。
さまざまな価格帯の培養土があるため迷ってしまうかもしれませんが、迷ったら真ん中くらいの価格帯を選ぶといいと思います。
あまり安すぎる培養土は、植物がうまく育たないリスクがあります。
まずは一般的な培養土でOKですが、育てたい植物がハーブ、クリスマスローズなど決まっている場合は、その植物専用に配合された土が売っていることもあるので探してみてくださいね。
もちろん専用の土でなくても育てることはできますよ。
赤玉土


水もちと水はけの両方を改善し、肥料持ちも良くしてくれる効果があります。
ガーデニングでは基本的に「小粒」を選べばOK。
デメリットとしては、年月が経つにつれボロボロと崩れて泥状になるため、逆に水はけを悪くすることがあります。
気になる場合は、少し値が張りますが『硬質赤玉土』という赤玉土を選ぶと、すぐに崩れることなく形を保ってくれるのでおすすめです。
わたしは鉢植えの場合は普通の安い赤玉土、庭の土に足す場合は『硬質赤玉土』を使うようにしています。
また、鉢植えの場合ですが、市販の培養土に赤玉土小粒を2〜3割混ぜて植えると水はけが改善し、植物がよく育つためおすすめです。
鹿沼土

赤玉土と何が違うの?と思われがちな鹿沼土。
正直なところわたし自身も使用頻度はそこまで高くありません。
多肉植物の土を作る時と、赤玉土がない時に挿し木に使っているくらいです。
特徴として、土の酸性度が高い(pH4〜6)という点が挙げられます。
ですので、酸性の土壌を好む植物を植える際に使うと良いです。
例として、ツツジ、ブルーベリー、山野草、蘭、多肉植物などがあります。
腐葉土


腐葉土は、枯れ葉や落ち葉などが微生物によって分解された土壌改良材です。
土をふかふかにし、水はけや保水性を改善する効果があるため、植物の根が育ちやすい環境づくりに役立ちます。
庭の土壌改良をする際は、20cm〜30cmほどしっかり地面を掘り返し、腐葉土を2、3割混ぜます。
鉢植えに使用する際は、赤玉土に2〜3割混ぜて使用します。
植物を乾燥や泥はね、地温上昇から守る「マルチング」にも使用できますが、軽いため風で飛ばされやすいというデメリットがあります。
バーク堆肥
バーク堆肥は、木の皮(樹皮)を発酵させて作る土壌改良材です。
保水性や保肥力を高める効果に優れます。
デメリットとして、乾燥させすぎると水を弾きやすくなる性質があるようです。
◼︎腐葉土→葉っぱ由来で比較的分解が早く、気軽に花壇や家庭菜園に使いやすい。
◼︎バーク堆肥→樹皮由来なので分解は遅めで、庭木や宿根草など長く同じ場所で育つ植物向き。
しかしわたしは、重いのでバーク堆肥はあまり買うことがなく、バーク入り腐葉土を使うことが多いです。気をつけないと腰を痛めます。

牛ふん堆肥

牛糞堆肥は、水もちをよくしたり、肥料分が豊富なので土に栄養を与えることができます。
わたしはレイズドベッドになっていたり、水はけが良すぎて水切れしそうな場所に混ぜ込んだりしていますが、正直上手く使いこなせていません。
土壌に混ぜ込んだ直後はガスが発生して植物を傷めることがあるため、2週間ほどあけてから植物を植え込みます。
「完熟」牛糞堆肥を使うとガスの発生が少ないようですが、わたしの近所のホームセンターなどではなかなか見かけません。
軽石
軽石の役割は、主に「水はけ改善」です。
細かい石が土に混ざることで水はけが良くなり、根腐れを防ぐことができます。
入れすぎると逆に水切れしやすくなるので注意です。
赤玉土や鹿沼土のように、崩れて泥化することがないので、庭の水はけが悪い場所や多湿が苦手な植物を植える際によく使います。
鉢底石がない!というときは軽石を使うこともできるので、何かと便利です。
石灰

石灰はアルカリ性の資材であり、土壌の酸度調整(酸性に傾いた土壌を中和して植物が育ちやすい環境を整える)に使われます。
日本の土壌は酸性に傾きがちと言われているため、植物を植える前の土壌改良の際に苦土石灰や有機石灰をあらかじめ混ぜ込んでおき、土壌のpHを調整します。
多くの植物は中性〜弱酸性を好みますが、酸性やアルカリ性を好む植物もあるため、植える植物によって量を調節してください。
初心者は石灰の量の調節が難しいため、主にカキの殻などの天然由来の有機質を原料とした「有機石灰」を選んでおくのが無難です。
わたしも今のところ有機石灰しか使ったことがありません。
くん炭
もみ殻などを炭化させたもので、自然由来の土壌改良剤です。
土に混ぜることで、保水性・通気性・排水性をバランスよく向上させることができます。
植物の根張りをよくして活着しやすくする効果もあるそうです。
また、アルカリ性のため、酸性土壌の中和にも役立ちます。
わたしは大体用土全体の1割ほどを混ぜ込んでいます。
珪酸塩白土

植物を丈夫にする「ケイ酸」や、多くのミネラルを含み、それが少しずつ溶け出すことで植物を元気にします。
また、土壌環境を整え、根腐れ予防のサポートが期待できます。
植え替えの際に、根腐れしやすい植物の根っこに珪酸塩白土をまぶして植え替えすると効果的です。
珪酸塩白土はホームセンターで買うと、小分けのものしか売っておらず割高なのでネットで大容量のものを買うことが多いです。
ゼオライト
ゼオライトは主に根腐れ防止や、肥料成分を強力に吸着し、必要な時に供給する作用があります。
鉢植えで根腐れしやすそうな植物の植え込みや、立ち枯れしやすいクレマチスの株元に撒いておくなどがわたしの主な用途です。
また、水挿しの水の腐敗防止にゼオライトを時々使っています。
目に見えない小さな穴が多数あいており、そこに古い水の有害物質や悪臭の原因物質を吸着する作用があるそうです。
ゼオライトはホームセンターで比較的安価で手に入れることができます。
パーライト

真珠岩などを高温で発泡させた人工土です。
白い粒状で極めて軽く、排水性と通気性を改善することで根に新しい酸素を供給するのに優れています。
とても軽いため、ハンギングバスケットなど土の重量を抑えたい場合に重宝します。
無菌で通気性がよいため、単体で挿し木に使うことができます。
現在パーライト単体で挿し木をしていますが、コバエがわきにくく、成長も問題なさそうです。
バーミキュライト
非常に軽く、保水性・保肥性・通気性のすべてを高める効果があります。
特に保水性と保肥性がばつぐんに高く、水切れしやすい植物の土に1割程度混ぜることで過乾燥を防ぐことができます。
温度変化をやわらげる、断熱・保温効果もあるそうです。
パーライト同様ハンギングバスケットの土の軽量化に使いやすく、種まきや挿し木をする際の土としても使えます。
ピートモス
水苔などが堆積・分解されたものを細かく砕いた補助用土。
非常に軽く、特に保水性と通気性に優れています。
乾きすぎる土にピートモスを混ぜることで、水もちを改善することができます。
特徴的なのは、「無調整」のピートモスはpHが3〜4と酸性度が非常に高い点です。
酸性土壌を好む植物には「無調整」で問題ないですが、一般的な草花に使用する場合は、「酸度調整済みピートモス」を使う必要があります。
ココピート
ココピートは、ヤシ殻を粉砕した繊維を原料とする、天然素材の補助用土です。
ピートモスに似た性質があり、環境保護(泥炭地の生物の保護)の観点からピートモスの代替品としても活用されているそうです。
原料の性質上、塩分を含んでいる場合があるため注意が必要です。
環境保護や極端に酸性にしたくない場合は「ココピート」、酸性を好む植物の土づくりや、ココピートの塩分が気になる場合は「ピートモス」という使い分けがいいのかなと思っています。
わたしが実際よく使っている土

鉢植えの場合
◼︎基本:培養土に赤玉土小粒2〜3割加える。
◼︎水捌け重視の植物:上記に追加で軽石やゼオライト、くん炭をそれぞれ1割くらい加える。
◼︎挿し芽・挿し木:赤玉土、鹿沼土、または挿し木専用の土。
◼︎室内多肉植物:赤玉土4、鹿沼土4、軽石2くらいで適当に配合。
多肉植物は市販の土より、自分で粗めの土で配合して作るのが好きです。赤玉土や鹿沼土は水で色がかなり変わるので水やりのタイミングをつかみやすい気がしています。
地植えの場合
◼︎基本:腐葉土、バーク入り腐葉土、硬質赤玉土、軽石、牛ふん堆肥
◼︎土壌酸度調整:有機石灰
◼︎根腐れ防止:くん炭、珪酸塩白土、パーライト
◼︎マルチング:バーク入り腐葉土
初心者はどの土を買えばいい?
最初は培養土、赤玉土、腐葉土くらいでOK。
鉢植えなら、培養土だけで始めても十分です。
土はかなり置き場所を取るので、わたしは必要なときに必要な分だけ買うようにしています。
それでもかなり収納スペースを圧迫していますが…。
慣れてきて、根腐れを防ぎたい、もう少し水もちを良くしたい、クレマチスなど憧れの植物を育ててみたい…などやりたいことが出てきたら、それに合わせた用土を買ってみてください。
この植物はどんな土が好きなのかな?と調べて、自分で土をブレンドして育てるのはとても楽しいですよ。
まとめ
簡単にですが、ガーデニング用土の種類ごとの役割や、わたしが普段どんな使い方をしているのかをご紹介しました。
水はけ、水もち、肥料効果、土壌改良効果など、目的に合わせて土を使い分けると、植物を弱らせたり枯らしてしまうリスクを減らすことができます。
地植えの場合は、何もしていないカチカチの土に植物を植えても育たないことが多いです。
春に植物を植えたい場合は冬に土壌改良しておくと、土が安定してから植物を植えることができるのでおすすめ。虫もいないので作業しやすいですよ。
今回の記事がみなさんの土選びの参考になれば嬉しいです。
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